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2月26日(月)山椒は小粒でピリリと怖い 〜スタンリー・キューブリック「非情の罠」(1955年)

スタンリー・キューブリックといえば、大監督です。
「2001年宇宙の旅」がおなじみですが、「時計じかけのオレンジ」、「シャイニング」、「フルメタル・ジャケット」、「博士の異常な愛情」など、おっかない映画もいっぱい撮っているひと。

ここいらへんの名作は、いろんなところで紹介されていますし、すでにご覧になっている方も多いでしょう。
ですので、今回は、この巨匠の初期作品をとりあげてみます。
たしかまだ、日本では、キューブリックではなくカブリックと呼ばれていたころの1本。

主人公は、ボクサーのデイヴィと、ダンスホールで働くグロリア。
試合に負けて落ち目の彼と、店長に言い寄られてうんざりの彼女。
同じアパートに住むこのふたりは、ふとしたことで知り合い、たちまち恋に落ちます。
心機一転のため一緒に街を出ようと、先立つものの工面を開始します。
お金ができたら、手に手をとって列車に飛び乗ろうというわけ。

ところが、ダンスホールの店長の画策で、デイヴィは殺人の容疑をかけられ、グロリアは誘拐されてしまう。
救出に向かったデイヴィは逆につかまる始末。

命からがら脱出し、必死で逃げる彼。
追ってくる店長の手下たち。
ここの逃走シーンの緊迫感、なかなかのものです。
ようやく、大量のマネキンが(なぜか)置いてある一角に逃げ込んだデイヴィ。

やってきた追っ手は、なぜかそこにあった斧(笑)をブンブン振り回して襲い掛かってきます。
デイヴィは棒を使って全力で応戦。
斧 vs. 棒。
手に汗握るバトルが繰り広げられます。

で、その結末は……

上映時間67分と小粒なこの作品。
のちのちの巨匠ぶりを予感させる才能が、いたるところでキラリと光っています。
とにかく短くて、ムダがないサスペンス。
レンタル屋さんで「物足りないなぁー、なんかもう1本!」というとき、付け合わせ的に借りてみてはいかがでしょうか。

余談です。
この作品、初公開時には67分ではなく、そこから20分以上もカットされていたのだそう。
いったいどこを、と思ってしまいますが。
現在出回っているDVDは67分の完全版ですので、どうぞご安心を。

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