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2月1日(木)君ほほえめば 〜リチャード・ドナー「オーメン」(1976年)

とくに怖い映画に興味のないひとでも、この映画の主人公の「ダミアン」という名前と、悪魔の数字「666」には見覚え、聞き覚えがあるのでは。
もし、「怖い名前の殿堂」なんてものがあるとしたら、貞子、ジェイソン、フレディなどと並んで、子供ながら堂々の殿堂入り、間違いなし。
それが、ダミアン。

シンプルなストーリーの中に、怖さがぎゅうっと凝縮されています。
主人公の外交官夫妻を演じるのは、グレゴリー・ペックとリー・レミック。
子供を死産で亡くしたこの夫婦、同じ日の同じ時間に生まれた男の子を譲り受けます。
ところがこの赤ちゃん、実は、悪魔の子だったのです。
それが、ダミアン。

とはいえ、ダミアン自身は、いたってかわいい坊や。
キバを剥いたり、ドギツイ色の光線を発したり、突然巨大化したりは決してしません。
しかし、ダミアンが動物園に行けばキリンたちは逃げ出し、サルは興奮して襲いかかる。
ケモノの勘はバカにできません。

詳しくは触れませんけれども、ダミアンの周囲の大人たちが次々に不審な死を遂げていく、この過程はかなりショッキング。
現代のスプラッターのように血が飛び散ったりはせず、その分、品の良い怖さがあります。

それにしても、ダミアン。
顔はかわいらしいのに、そのほほえみの表情は、まぎれもなく悪魔。
よくもこんな子供を見つけてきたものだ、と感心、感心。

お父さんを演じるグレゴリー・ペックが、またいいんですよ。
神父に忠告を受けても、最初は、ダミアンが悪魔の子だとはなかなか信じられない。
それはそうですよね。
しかし最後には、ダミアンにナイフを振り下ろす。
葛藤を見事にあらわす名演技です。

これはもう、現代の古典といっていいでしょう。
見て、震えてください。

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