11月1日(水)映画いろいろ、怖さもいろいろ 〜山田洋次「男はつらいよ
突然ですが、みなさん、怖い映画は好きですか?「大好き!」
「うーん、どっちかっていうと苦手かな」
「普通だよ〜ん」
「あーもう全然ダメ」
などなど。
たぶん、ひとによってまちまちですよね。
でも、わたしは知っています。
何をか、って?
それは、たとえ怖い映画は苦手でも、「怖いもの見たさ」の気持ちのないひとなんて、ひとりもいないってことです。
どうです、思い当たるでしょう。
それに、怖い映画といっても、幽霊や妖怪の出てくるものばかりとは限らない。
未知の生物や宇宙人。
浮気をしているお父さんにしてみたら、奥さんに浮気がバレるのが何より怖かったりして。
そう、人間もけっこう怖いですよね。
そんなわけで、これから毎回、古今東西の映画の中から、いろんな怖さを引っ張り出してご紹介していくことにします。
今回は、山田洋次監督の「男はつらいよ」です。
そう、あの寅さんです。
「えー、寅さんのどこが? いいひとじゃん」
「顔は四角くていかついけど、怖いってほどじゃないし……」
なーんてお思いでしょう。
それはシリーズもだいぶ軌道に乗ってからの、牙を抜かれた寅さんの話。
だまされたと思って、近所のレンタル屋さんで第1作を借りてみてください。
ご存知の通り、寅さんの職業はテキ屋。
いわば、良くも悪くも侠気に富んだ稼業なのです。
だから、やたらとケンカっぱやくて、口も悪い。
ちょっとしたことでおいちゃんやおばちゃんたちと口論になるのはのちのちまで続くシリーズ名物ですが、初期の寅さん、あまりにも容赦ない。
二日酔いのおいちゃんの代役で妹さくらのお見合いに出席するも、酔っ払ってすっかりぶち壊しにしてしまったり。
舎弟を勝手にとらやに居候させたり。
あげく、それに文句を言ったさくらの顔を張り倒したり。
当然、おいちゃんは大激怒しますわね。
寅さんも本気で怒鳴りちらし、暴れ回ります。
あまりにもアナーキーで破天荒な寅さんにびっくりするはず。
これはこれでかっこいいんですけどね。
結論。
初期の寅さんは怖い。